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講座の概要

セッション1 海洋科学を教える

最初のセッションは、海洋科学とは何か、海洋科学を教える際に何を取り上げるべきかについて、受講者同士で話し合います。本講座の目標と、海洋科学の学際的な特徴など、海洋科学を教えることの意義を議論したのち、小学低学年から高学年までのさまざまな学年向けにデザインされた探究を中心とする参加体験型アクティビティを体験します。そして、こうした学年別の模範アクティビティにはどのような違いがあるか、また、受講者が小学校で体験した理科の学習とどのような違いがあるかについて話し合います。

セッション2 科学の本質と実践

科学に関する考えをグループで話し合い、さまざまな記述を分析して、それらの記述を科学的だと判断した根拠について議論し、科学は検証可能な証拠に基づくものであることを理解します。続いて、GEMS(科学と数学の偉大な冒険)ユニットの『海流』に収録されている「氷のアクティビティ」に取り組み、科学の探究と議論は注意深く進められるものであることや、科学は証拠と説明を用いて仮説を立てるものであることを学びます。最後に、科学の方法とは反復されるプロセスであり、そうしたプロセスによって科学者集団の構築する知識が積み重ねられていくことをまとめます。

セッション3 教授と学習

異なる教授アプローチによって、学習者としての自分自身が受けた影響を振り返り、教授と学習に関する自らの既有知識を確認します。授業での学習を構成する際に活用できるような、人々の学び方に関するモデルを考えた後、塩分について異なる教授アプローチで取り上げるアクティビティステーションをローテーションします。4つのステーションの教授アプローチについての意見を出し合い、それぞれのステーションが受講者の関心と概念理解にどのような影響を与えたかについて振り返ります。続いて、MARE/GEMSユニット『砂浜』に収録されている「舞台の上の砂」という模範アクティビティに取り組みます。ラーニングサイクルという学習デザインのモデルを紹介し、受講者がステーションとアクティビティで体験したことを関連づけます。

セッション4 探究を目指して

探究、すなわち科学を「する」ことによって科学を学ぶことに注目します。本講座の後半でおこなう授業で使えるキットを実際に使用し、探究の要素を検討します。探究を中心とする「ザリガニ大研究」というアクティビティをおこない、どうすれば科学の探究を授業に採り入れられるかについて話し合います。

セッション5 知識を構築することと理解を深めること

人々がどのように学んで考えを変化させるのかについて話し合い、GEMSユニット『地球・月・星』に収録されているアクティビティを用いて、天文学に関するトピックについて、いくつかのの考えや概念があることを取り上げます。続いて、月相と季節について説明するよう求められた大学卒業生・大学教員・高校生へのインタビューを撮影した「Private Universe」というビデオを見て話し合います。ビデオについて話し合った後、受講者は学習者が持つ誤概念への対応の仕方をブレインストーミングし、効果的な学習ステーションの作り方について講義を受け、こうしたアイデアがラーニングサイクルにどう適合するかについて話し合います。潮がどのようにして生じるかを説明する教材を使って、クラスの仲間に潮の生まれ方を示すモデルを作る課題に取り組みます。

セッション6 質問の投げかけ方

開いた質問や閉じた質問が、ディスカッションにおける思考や参加に与える影響を考えるアクティビティに取り組みます。次に、オフィスアワーに指導を求めてきた学生と教授のやりとりを描いた短いロールプレイを2つおこないます。ひとつは、「舞台の上の賢者」としての教授アプローチ、もうひとつは「かたわらにいるガイド」としての教授アプローチを描いています。教師のアプローチは、児童・生徒が発する質問に影響を与え得ることを学び、「問いの投げかけ方」をうまく活用してディスカッションを進める方法を学びます。続いて、「水、水、ここにもあそこにも」のアクティビティで浮力と密度を探究し、「プランクトンレース」のアクティビティでプランクトンの工作に取り組み、作品を水柱の中でできるだけ長く浮かばせてみた後、実際のプランクトンを観察して作品を改良してみます。最後に、質問の投げかけ方について学んだことを用いて、次のセッションで同じアクティビティを小学校で実施する際にどのような問いを投げかけるかについて考えます。

セッション7 質問研究室

このセッションでは、講義に招いた小学生を相手に、受講者が問いかけ方を練習します。前のセッションで考えた質問を用いて、浮力・密度・プランクトンのアクティビティを実践します。受講者らが観察する中で、講師は小学生を相手にアクティビティのまとめを進めながら、効果的なディスカッションの進め方を見せます。続いて、受講者全員が参加して、磯の生物を自由に探究するアクティビティをおこないます。受講者は質問を活用して子どもたちの生物調査を指導します。小学生に生物調査で見つけたことを発表してもらい、それぞれの説明を共有しながら理解を向上させるディスカッションの進め方を学びます。

セッション8 (このセッションは作成中です)

セッション9 ディスカッションを促す

問いかけに対する子どもたちの答えへの対応の仕方に注目し、さまざまなディスカッションの進め方を紹介します。ロールプレイを通して、ディスカッションの進め方の見本を示し、それぞれの進め方の背景にある考えを説明します。人間と環境の相互作用を取り上げる「浜辺の油」というアクティビティをおこない、優れた質問の投げかけ方の例を学びます。アクティビティを体験しながら、講師が用いるさまざまな方法を分析していきます。

セッション10 インクルーシブ(包括的な)学習環境

教室における多様性と、すべての児童・生徒のニーズへの対応のあり方を掘り下げます。とくに、言語の習得と発達の問題に注目します。MARE・GEMSユニットに収録されている「リンゴと海」のアクティビティをスペイン語でおこない、すべての児童・生徒が高いレベルの科学概念を理解できるようにする指導法を紹介します。(このセッションは、言語の習得に焦点を当てるものと文化の違いに焦点を当てるものの2バージョンがあります)。

セッション11 (このセッションは作成中です)

セッション12-14 受講者自らがデザインした授業を実践する

セッション15 まとめ―磯へのフィールドトリップ(オプション)