SWFObjectを使ったFlashの埋め込み方法
お問い合わせ

科学コミュニケーション実践講座 概要

海の自然史研究所では、カリフォルニア大学との契約に基づき、2つの科学コミュニケーション実践講座の講師用ガイドブックを翻訳し、日本語版のガイドブックとして編纂し、この講座を日本で普及・実践する事業をすすめています。
もともとは、海洋科学をバックグラウンドに持つ学生を対象とする講座として開発されたものですが、海研ではそれ以外に「科学コミュニケーションについて学びたい」オーディエンスのニーズにも応えられるようにする予定でいます。

科学コミュニケーション実践講座(Communicating Ocean Science: COS )は、海洋に関連のある科学を専攻する学部生や大学院生などを主な対象とし、「探究」を重視した科学教育の教授法や教育論を学ばせ、彼らの知識や研究を社会に伝えるコミュニケーションスキルの習得を目指す講座です。

全米科学財団(National Science Foundation: NSF)の助成を受け、ローレンス科学教育研究所(Lawrence Hall of Science: LHS)、スクリプス海洋学研究所(Scripps Institution of Oceanography: Scripps)など5機関からなる「Center for Ocean Science Education Excellence California(COSEE-CA )」のプロジェクトとして、その本部のあるLHSとLHSが付属するカリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley: UCB)に所属する科学者と科学教育の専門家により開発されました。

COSには、「COS In K-12 Classrooms」と「COS to Informal Audiences(COSIA )」という2つの講座があります。「COS In K-12 Classrooms」では、幼稚園から中学2年生までの学校教育の場で海洋科学を伝えるコミュニケーションスキルの習得を目指します。「COS to Informal Audiences (COSIA)」では、科学館や水族館などインフォーマルな学習の場での科学コミュニケーション実践能力の育成を目指します。

これらの講座は、大学での半期の講座として使えるように開発されており、現在、米国内外の20以上の大学で、本講座が開講、あるいは講座の一部が活用されています。LHSでは、本講座を大学で開講したい教授らのための指導者養成研修(2.5日)を開催しており、さまざまな大学が研修会に参加しています。研修会を修了した教授らは、大学でこの講座を開講し、多くの学部生、大学院生らがCOSで科学コミュニケーションスキルを学んでいます。

海の自然史研究所では、カリフォルニア大学との契約に基づき、これら科学コミュニケーション実践講座の講師用ガイドブックを翻訳し、日本語版のガイドブックとして編纂し、この講座を日本で普及・実践することを目指しています。

この科学コミュニケーション実践講座は、
Woods HoleOceanographic Institutionでも導入されました。

  • 実践記事がOCEANUSに掲載されています。
  • 記事(PDF)はこちらをご覧ください。